発創アリ。

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脳髄の延長たる四畳半。



森見登美彦さんの小説「四畳半神話大系」の中で


脳髄の延長たる四畳半


という表現があって、とても印象に残っています。
小説は、京都大学で奇人、怪人、悪友に振り回されながら
学生生活を送る主人公の煩悶を描いた青春モノです。


その中で、典型的な「貧乏学生のハチャメチャに汚い下宿」のことを
部屋の主が「脳髄の延長たる四畳半」と表現しています。


貧しいけれども
あるものは、どれもこれも、使いこなしている。

ハチャメチャだけれども
あるべきところに、あるべきものがある。

汚いけれども
生きている感覚がありありと漂っている。

もし、これが八畳や十畳だったら
ここまで全体を我が身のように把握し
使いこなすことはできないだろう。


そういう誇りを込めて、部屋の主は我が住処を
「脳髄の延長たる四畳半」と呼ぶわけです。


これを読んで、ふとメジャーリーガーのイチロー選手が


バットの先まで手の感覚がある。


と発言していたことを思い出しました。



僕たちの周りには、僕たちの労力を省略するための
ありとあらゆる便利なものがあるけれど
そのほとんどは、ブラックボックスで
何がどうなっているのかわからないまま、使っています。


脳髄と僕たちの生活環境/道具との間には
どうやら、深い断絶があります。

イチローの言うように
完全に自分の手のように使いこなせる道具を
僕たちはどれだけ見つけられるでしょうか。


僕たちの脳髄が創りだしたはずのこの世界の中に生きることは
実は、脳髄との関連を確信できないものに囲まれた
不安の中を漂うことのように思えます。


脳髄の延長たるものを
身の回りにどれだけ見つけられるか。

豊かさとは、そのへんのこととつながっている気がします。





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 出来事・日記 コメント(2)
コメント
--お久しぶりです--

ところで私も、ブログ始めました。
いまさらですが・・・
また、情報交換いたしましょう。
by: ○竹 * 2009/05/27 00:31 * URL [ 編集] | page top↑
----

O竹さん、ようこそ。
やっとブログ始めましたね(笑)
大胆不敵な記事を期待してます♩
いずれ、近いうちに、また。
by: 冨永 * 2009/05/28 09:58 * URL [ 編集] | page top↑
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