発創アリ。

2017 04
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根拠がありません。
■■発創する会議術10.■■

■根拠がありません。


そのまま議論の土俵に上げてしまうと
それ以降の議論がかみ合わず、水掛け論になってしまう。

そういう発言があります。
「根拠がない」発言です。

ファシリテーターはこの種の発言を見逃してはいけません。


■その発言、ちょっと待った!

例えば、こういう発言。
不良品の増加について議論している場面での発言で

A氏
>不良品の割合が急に高まっているらしいじゃないか?
>コスト削減を優先して、工程を急激に省力化するからだ。
>もう一度、工程を見直さないと、不良は減らせないぞ。


こういうことを
立場のある人が、断固とした口調で発言されると
なんだか「では、どんな工程にすべきか考えなければならない」
雰囲気になってしまいますが…

この発言は
このまま議論の土俵に上げてしまってはいけません。



■論理性をチェックしよう

この発言は
「…らしい」で始まり「思いこみ」の根拠を経て
「独断」の結論に至っています。
論理性がまったく欠けているのです。

ここから議論を始めれば、不毛な時間が待っているだけです。
議論がかみ合う、建設的で創造的な場にするためには

「事実」をもとに論理を展開し
明確な「根拠」によって「結論」を導かれた意見

が交換される必要があります。


そうでない意見は、いくら発言されても
場が拡散する一方で、かみ合わず
仮に結論を得たとしても、出発点が「独断」ですから
あまり有効な結論とは言えないでしょう。


■まず事実から始めよう

ファシリテーター
論理性を欠いた発言に対しては
事実、根拠、結論、をひとつひとつ確認し
議論の対象になるよう、仕立て直すことが必要になります。

例えば、この例では

>まず、不良品の割合はどれくらい上がっているのでしょう?
>具体的な数値を教えてくださいますか?
>さらに不良品の内容についても確認し
>それから、その原因がどこにあるのか検討を進めてはどうでしょう?

という具合に
出発点となる「事実」の確認から
論理を積み上げることを提案します。


ファシリテーターだからこそできること

こういう論理性を欠いた発言をしなよう
参加者が常に心がけることも必要ですが
とは言え、自分の発言が論理的かどうか
客観的にチェックし続けるというのは困難なことですし
それが、逆に、発想の広がりを閉ざしてしまうこともあります。

ですから
中立の立場から議論を見ているファシリテーター
上記のように補ってあげる必要があるのではないでしょうか。


written by 発創デザイン研究室 冨永良史



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