発創アリ。

2017 05
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かみ合わない話(2)

■■発創する会議術9.■■

■かみ合わない話(2)


前回のかみ合わない話は
違うカテゴリーの論点について話してしまうこと
で起こるすれ違いについて
でした。

今回は、また別のパターンのかみ合わない話です。
さて、何がズレているのでしょう?


■同じ論点なのにズレる!

例えば、前回と同じく
次の販売促進キャンペーンの進め方について
話し合っている場面で。

A氏
>この商品は若い男性の要望にこたえて開発したものだ。
>キャンペーン対象は商品特性から考えて
>25歳~30歳の男性に絞り込んだらどうでしょう。


B氏
>こういうキャンペーンにノッてきやすいのは男性よりも女性だよ
>その世代の女性にアピールしよう。


論点のカテゴリーは「キャンペーンの対象」で
きっちり一致しています。
アピールすべき対象は男性か、女性か?
一見、創造的な対立のようにも思えますが…



■何のために?がズレる

ところが、A氏は
「商品のメインターゲットに強くアピールする」
という目的のもとに、対象を選んでいます。
正攻法ですね。

一方、B氏は
「リアクションの得やすい層にアピールする」
という目的のもとに、対象を選んでいます。


商品をアピールしたいのか
リアクションがたくさん欲しいのか

対象を絞り込む基準がズレています。
キャンペーンの目的を共有していないから起きるズレです。

各々が別の目的を持って
その実現方法について語っているわけですから
かみ合うわけがありません。

こういうズレは、その内容が
発言者が「確信してしまっていること(=目的)」について
ですから、当事者は気付きにくいものです。



■ファシリテーターによる軌道修正

だからこそ、中立的、客観的視点に立った
ファシリテーターの役割が重要になります。

例えば、このように…

>「アピールすべき対象は何を根拠に選ぶべきか?」で
>意見が異なっているようですね。
>では、まず、このキャンペーンの目的を再確認することから
>始めましょう。
>次に、その目的に沿って、対象を検討していきましょう。


A、B両氏は、自分の考えている目的を
当たり前の前提としているため
それが論点になることに気付きません。

そこで、ファシリテーターが
両氏の視点を一段上の目的に引き上げてやって
そこの共有から議論を積み上げなおす
ということが必要になってきます。

こうやって、目的を共有することができたなら
キャンペーンの対象について意見が対立したとしても
目的に立ち返って、どちらがより好ましいかを
ともに考えることができるはずです。



かみ合わない話をかみ合わせる
というのは、会議を退屈な場でなく創造的な場にするために
中心的なスキルなのかもしれません。

このテーマについては
他にも事例がいろいろ考えられそうです。
継続課題にしておきます。

written by 発創デザイン研究室 冨永良史
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