発創アリ。

2006 10
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何が話されていないのか?

■■発創する会議術11.■■

■何が話されていないのか?


議論に参加しているとき、まず意識が向くのが

「そこで何が話されているのか?」

です。
中には、ここ点にすら意識が向かず
眠り込んでしまったり、ピンボケ発言で場を混乱させたり
するケースも多々見られますが…。


何が話されているのか?に着目した上で
特にファシリテーター

「今、話されていないことは、何だろうか?」

という視点を持つことが有効です。



■これでは、上滑り

例えば、こんな議論はないでしょうか?

手段・方法についてのアイディアが次々と出されているが
何を達成するためか?という目的には触れられていない。

自分の知識・体験を延々と述べ合うばかりで
発言に結論が含まれていない。

抽象的なカタカナ言葉で議論の応酬が行なわれているが
その言葉の正確な意味・定義について確認されていない。

などです。これでは、議論が深まらず、上滑りを繰り返します。


■なぜ、話さないのか?

議論の当事者は
話している内容、場に投げ込まれた言葉にとらわれます。
ですから、「売り言葉に買い言葉」状態に陥りやすく
相手の発言に対して、自分の意見を組み立てがちです。

そうすると、本当に必要な議論がなされないまま
議論が成り行き任せに流れていってしまいます。



ファシリテーターが鳥瞰に導く

ファシリテーター
今、話されていないことに着目し

メンバーに話し合いそのものを鳥瞰できるよう
導くことが必要でしょう。

例えば

>手段の議論に入る前に、まず目的について考えましょう。

>おっしゃることからは、どんな結論が考えられますか?

>先ほどから言われている「パラダイム」ですが
>ごく簡単に言うと、どういう意味になるのでしょう?


のように、話されていない点に意識を向けてもらいます。



■エネルギーがいるからこそ

今、話されていないことについて、話題を振り向ける
というのは
話されていることについて、意見を返すことに比べて
かなりエネルギーが必要です。

ですから、参加者任せにしておくと
いつまでたっても議論が上滑りになりがちです。


だからこそ、議論のプロセスそのものに注目し続ける
ファシリテーターが必要なのでしょう。


written by 発創デザイン研究室 冨永良史



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 発創する会議術 コメント(0)
根拠がありません。
■■発創する会議術10.■■

■根拠がありません。


そのまま議論の土俵に上げてしまうと
それ以降の議論がかみ合わず、水掛け論になってしまう。

そういう発言があります。
「根拠がない」発言です。

ファシリテーターはこの種の発言を見逃してはいけません。


■その発言、ちょっと待った!

例えば、こういう発言。
不良品の増加について議論している場面での発言で

A氏
>不良品の割合が急に高まっているらしいじゃないか?
>コスト削減を優先して、工程を急激に省力化するからだ。
>もう一度、工程を見直さないと、不良は減らせないぞ。


こういうことを
立場のある人が、断固とした口調で発言されると
なんだか「では、どんな工程にすべきか考えなければならない」
雰囲気になってしまいますが…

この発言は
このまま議論の土俵に上げてしまってはいけません。



■論理性をチェックしよう

この発言は
「…らしい」で始まり「思いこみ」の根拠を経て
「独断」の結論に至っています。
論理性がまったく欠けているのです。

ここから議論を始めれば、不毛な時間が待っているだけです。
議論がかみ合う、建設的で創造的な場にするためには

「事実」をもとに論理を展開し
明確な「根拠」によって「結論」を導かれた意見

が交換される必要があります。


そうでない意見は、いくら発言されても
場が拡散する一方で、かみ合わず
仮に結論を得たとしても、出発点が「独断」ですから
あまり有効な結論とは言えないでしょう。


■まず事実から始めよう

ファシリテーター
論理性を欠いた発言に対しては
事実、根拠、結論、をひとつひとつ確認し
議論の対象になるよう、仕立て直すことが必要になります。

例えば、この例では

>まず、不良品の割合はどれくらい上がっているのでしょう?
>具体的な数値を教えてくださいますか?
>さらに不良品の内容についても確認し
>それから、その原因がどこにあるのか検討を進めてはどうでしょう?

という具合に
出発点となる「事実」の確認から
論理を積み上げることを提案します。


ファシリテーターだからこそできること

こういう論理性を欠いた発言をしなよう
参加者が常に心がけることも必要ですが
とは言え、自分の発言が論理的かどうか
客観的にチェックし続けるというのは困難なことですし
それが、逆に、発想の広がりを閉ざしてしまうこともあります。

ですから
中立の立場から議論を見ているファシリテーター
上記のように補ってあげる必要があるのではないでしょうか。


written by 発創デザイン研究室 冨永良史



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