発創アリ。

2006 10
09 ← 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 → 11
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 スポンサー広告 コメント(-)
かみ合わない話(2)

■■発創する会議術9.■■

■かみ合わない話(2)


前回のかみ合わない話は
違うカテゴリーの論点について話してしまうこと
で起こるすれ違いについて
でした。

今回は、また別のパターンのかみ合わない話です。
さて、何がズレているのでしょう?


■同じ論点なのにズレる!

例えば、前回と同じく
次の販売促進キャンペーンの進め方について
話し合っている場面で。

A氏
>この商品は若い男性の要望にこたえて開発したものだ。
>キャンペーン対象は商品特性から考えて
>25歳~30歳の男性に絞り込んだらどうでしょう。


B氏
>こういうキャンペーンにノッてきやすいのは男性よりも女性だよ
>その世代の女性にアピールしよう。


論点のカテゴリーは「キャンペーンの対象」で
きっちり一致しています。
アピールすべき対象は男性か、女性か?
一見、創造的な対立のようにも思えますが…



■何のために?がズレる

ところが、A氏は
「商品のメインターゲットに強くアピールする」
という目的のもとに、対象を選んでいます。
正攻法ですね。

一方、B氏は
「リアクションの得やすい層にアピールする」
という目的のもとに、対象を選んでいます。


商品をアピールしたいのか
リアクションがたくさん欲しいのか

対象を絞り込む基準がズレています。
キャンペーンの目的を共有していないから起きるズレです。

各々が別の目的を持って
その実現方法について語っているわけですから
かみ合うわけがありません。

こういうズレは、その内容が
発言者が「確信してしまっていること(=目的)」について
ですから、当事者は気付きにくいものです。



■ファシリテーターによる軌道修正

だからこそ、中立的、客観的視点に立った
ファシリテーターの役割が重要になります。

例えば、このように…

>「アピールすべき対象は何を根拠に選ぶべきか?」で
>意見が異なっているようですね。
>では、まず、このキャンペーンの目的を再確認することから
>始めましょう。
>次に、その目的に沿って、対象を検討していきましょう。


A、B両氏は、自分の考えている目的を
当たり前の前提としているため
それが論点になることに気付きません。

そこで、ファシリテーターが
両氏の視点を一段上の目的に引き上げてやって
そこの共有から議論を積み上げなおす
ということが必要になってきます。

こうやって、目的を共有することができたなら
キャンペーンの対象について意見が対立したとしても
目的に立ち返って、どちらがより好ましいかを
ともに考えることができるはずです。



かみ合わない話をかみ合わせる
というのは、会議を退屈な場でなく創造的な場にするために
中心的なスキルなのかもしれません。

このテーマについては
他にも事例がいろいろ考えられそうです。
継続課題にしておきます。

written by 発創デザイン研究室 冨永良史
スポンサーサイト
 発創する会議術 コメント(0)
かみ合わない話(1)


■■発創する会議術8.■■

■かみ合わない話(1)


退屈な会議、イライラする会議の中に
こんな例はありませんか?

お互いの意見がすれ違ったまま平行線
お互いに主張を繰り返すばかりで、時間が過ぎていく

この手の「かみ合わない話」は
お互いが想定している論点がズレていることから起こります。



■何かがズレている

例えば
次の販売促進キャンペーンについての会議での会話。

A氏
>前回は、アピールする客層が若者に偏っていた。
>今回は、年齢層を広げて、地域を絞るべきだ。

B氏
>いや、若者からの反応は悪くなかった。
>もっと反応を引き出すために
>商品モニターを募集したらどうだろう?


どちらも前向きな意見で
この先、議論が盛り上がりそうな気配も感じられますが…
ズレてますね。



■ズレを見抜け!

見えにくいズレですが
お互いに違う論点を想定してます。

この場合のズレはどこにあるのでしょう。
それは論点のカテゴリーです。

A氏が論点にしているのは
キャンペーンの対象(年齢、地域)
です。

一方、B氏が論点にしているのは
キャンペーンの手法(モニター制度)
です。

どちらも
「キャンペーンの成功」という目標
「次の具体策」という課題
を共有しているのですが

具体策については
「対象」と「手法」というズレを生じています。

このままでは、お互いにアイディアを言い合うだけで
なかなかまとまりません。


ファシリテーターによる軌道修正

ファシリテーター
一見、前向きになっている場の雰囲気にまどわされず
論点のズレを見抜いて軌道修正しなければなりません。
例えば

>「対象」と「手法」という論点があるようですね。
>他に、論点はないでしょうか?
>では、まず「対象」を議論し、次に「手法」を考えましょう

というように
論点をひとつに絞り込み
参加者の意識をひとつの論点に集中させる
ことが重要です。

これで
無駄なすれ違いの時間はなくなり
ひとつの論点に集中することで
より建設的で、創造的な議論が生まれやすくなります。




かみ合わない話には
他にも原因があります。
それはまた次回。

written by 発創デザイン研究室 冨永良史
 発創する会議術 コメント(0)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。