発創アリ。

2006 10
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暗記は身体でする。


■■発創する勉強術3.■■



脳みそに何かを刻み込もうと思ったら
それに関するいろいろな刺激を与えるのが一番ですよね。


例えば、ラーメンの名前を覚えたいなら
名前を何度も口ずさんだり、書いたりするだけじゃなくて
そのラーメンを食べてみる、触ってみる。

そうすると、そのラーメンに関する刺激情報が増えて
脳みそに刻み込まれやすくなります。


■受験科目は食べられない

これを学校の勉強に当てはめるとどうか。
社会などの暗記科目に苦しむ受験生は多いです。
「オマル・ハイヤーム」「チャンドラ・グプタ」
なんていう意味不明の人名を
たくさん覚えないといけないわけですから。

困ったことに
ラーメンのように食べるわけにも、触るわけにもいかない。
ひとつひとつの人名、出来事について
視覚に訴えるように写真・史料を見る
というのも膨大すぎて時間的に厳しい。

音読しましょう。
英語や国語は音読するのに
なぜだか、社会や理科は音読して勉強する人が少ない。

僕は、何かを覚えようと思ったら
それを繰り返し、繰り返し音読します。
しかも大きな声で、明瞭に発音して、意味をかみしめながらです。

何を狙ってこんなことをしているのか。
狙いはふたつあります。


■身体の記憶力

ひとつは、身体に覚えてもらおうとしてるんです。

音読するということは、情報を振動に変えるということです。
音読すると、空気が振動します。そして身体も振動します。
発音するために、口を動かします。

オマル・ハイヤームという訳のわからない名前を
振動刺激として身体に与える。
口を動かす。
当然、耳からも「音」として入ってきます。
そうすると、刺激の種類は
「文字」と「運動」と「振動」と「音」の4種類。

じっと見つめているだけと比べると4倍の刺激です。
で、どうやら、この身体に与える刺激は覚えやすいようなんです。
読んだことよりも体験したことの方が長く覚えている
というのと同じ理屈ですね。

だから、覚えるなら音読する。
しかも、大きな声で明瞭に。
刺激をクリアにしないといけませんから。


■文脈で覚える

もうひとつの狙いは、文脈に対する集中力を高めること。
じっと黙読しているだけでは
意識があちこちに飛んでしまうんです。
でも、目は文字の上にあるから、読んでいることに変わりはない。
気が散ったままでも黙読はできます。

ところが意味をかみしめながら音読すると
文章が意味の連なりとして、物語として理解できてきます。
直前の文、言葉が音の刺激として記憶に残っている間に
次の文、言葉を発音しますから
意味の連鎖が起こりやすいのでしょう。

黙読では、視覚刺激しかありませんから
前の言葉の印象が薄いまま、次の言葉に目が移る。
読書なれした人は、ちゃんと意味が取れるのでしょうけれど

音読の方が、確実に文脈が把握できます。
単語としてではなく、意味の連なり、文脈として覚えると
忘れにくくなります。

歴史上の人物を機械的に覚えるより
歴史を物語として捉えて、その流れを覚えたほうが
暗記しやすく、忘れにくくなります。

そのための音読です。


■仕事にも応用

何かを覚えるなら、刺激を増やす。
その刺激は、身体にダイレクトに伝わるものがいい。
一番手軽なのが、音読です。

これは、社会人の勉強、仕事にも当てはまります。

覚えるなら、口に出す。
伝えるなら、書類・メールだけでなく、口で、身振りで。
単語でなく、文脈で理解する、伝える。




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 発創する勉強術 コメント(0)
会議のルールを作る。
■■発創する会議術4.■■


スポーツにルールがあるように
会議にもルールが必要です。


■ルールは創造性と動機を生む

ルールがあることで
何について競いあうのか、焦点が絞られ
そこに創造性を発揮する場が生まれます。

さらに、反則行為が排除され
参加者に均等な機会が与えられます。
だから、みんながやる気を持って参加できます。



■野球のルールは?

例えば、野球は、とっても乱暴に単純化すると
細い木の棒で、相手が投げた球をいかにうまく打ち返すか
というスポーツです。

ルールとして
棒や球のサイズ、投げる距離などが決まっています。

また
禁止薬物の力を借りて身体能力を高めることは禁じられています。

こうすることで
均等な条件のもとで、絞られたテーマに向けて
創意工夫しながら勝負する
というスポーツの面白さが実現され
参加意識も高まるわけです。



■会議に必要なルールとは?

会議においても同様です。
焦点を絞り、反則行為を排除することで
会議は、創造的で活力に満ちた場に変えることができます。

では、会議のルールとはどのようなものでしょうか?
それは
言動を縛り、窮屈に閉じ込めるものであってはありません。

脳みそを活性化するもので
不活性化させるような要素を排除するものです。

例えば
テーマから外れた発言はしない
するなら、その意図をまず話す
人の発言をさえぎらず、最後まで聴く
発言は短くまとめる
終わるまでに一度は発言する

などが考えられるでしょう。
これらを会議開始前に共有するだけでも
場の雰囲気は変わるはずです。



■創造的な会議にするためのルール

さらに
「どうせ…」「前例では…」などは禁止ワードとする
人の意見は、ひとまず肯定してみる
「できない理由」ではなく、「できる可能性」を考える

などを加えると、より創造的な場になるかもしれません。



■ルールで迷惑行為を排除する

これらのルールを共有すると
次のような迷惑行為、非創造的行為を排除することになります。

上司が部下の意見をさえぎって発言する
斬新なアイディアを、前例を盾に頭ごなしに否定する
ピンボケ発言を長々とする

このような行為は、当人以外のやる気を最低レベルに引き下げ
会議を単なる時間の無駄にしてしまいます。



■当たり前のことだけど…

さて、改めて会議のルールをあげてみると
それが、誰もが理解できる、当たり前ものであること
に気付かされます。

ところが、こんな当たり前のことでも
当たり前に実行されているわけではなく
上記のようなルール違反は
どこにでも、しかも頻繁に見られるものです。

ですから、当たり前のことだからと言って暗黙の了解にせず
あえて、会議開始前に、全員で確認しあうことが必要です。



■ルールをみんなで考える効果

さらに効果的なのは
話し合いのルールを参加者みんなで考えてもらうことです。

例えばこのように

>今からの話し合いを有意義にするために
>みんなが創造性とやる気を持って臨めるものにするために
>どんなルールが必要だと思いますか?

と、みんなにルールを提案してもらうのです。
こうすると、これからの話し合いの場をどんなものにすべきで
そのためには何をすべきで
何をすべきでないのか?
を考えることになり、話し合いに対する意識が高まります。



■常に確認しながら、話し合いの風土を創る

こうやって事前に確認したルールであっても
会議が始まると忘れられ、逸脱することもあります。

そのときには
その都度、全員で、話し合いのルールを再確認して
軌道修正を繰り返さなければなりません。

こういう会議を繰り返していくことで
創造的に話し合う風土が根付いていくのだと思います。



written by 発創デザイン研究室
 発創する会議術 コメント(0)
社内講師を養成しよう!

■■発創する教育術5.■■


教え屋さん(社内講師)の共鳴が組織の知恵を増幅する。


ということを説明してみます。
前回からの続き
これからの人材育成の新しい方向性
についてです。


人材育成の発展形

前回は
1.教える必要に迫られたときに、人は最も学ぶ
2.教えるためには「わかっている」をはるかに超えた理解が必要
3.だからこそ、教えさせることは最高の人材育成である
ということを述べました。

これを発展させると
これからの人材育成
「ある業務ができるようにする(教えてやる)」
にとどまらず

「ある業務に関する社内講師を養成する」
ことが組織に面白い展開
そしてとても有益な展開をもたらすはずです。



■教え屋(社内講師)を増やすと?

ある業務ができる人材を増やすのではなく
ある業務を教えられる「教え屋(社内講師)」を増やすこと
がこれからの人材育成の方向性です。

ここで言う「教え屋」とは
ある業務のプロというだけでなく
それを「教えるプロ」である必要があります。
その人に習うとすごく身につく、という育成のプロです。

教え屋さんが増えると
そこには知恵の共鳴が起きます。
もともとあった社内のノウハウが
教え屋さんたちの教え方の磨き合いによって
どんどん発展していくのです。



■教えることで見えてくるもの

教えるということは
教える内容を客観的に見つめることですから
例えばある製品の組み立て方を教えるとすると
その組み立てプロセスをいつもより高い目線で見ることで
良い点、悪い点、改善の方向性などが見えてくるのです。

そうすると、教える準備をしながら
その業務の改善策を考えることにつながり

実際に教える場面では
教えながら、相手の反応を見ながら
その改善策が客観的に正しいかどうかを検証する
ということにつながります。

教えられた相手が納得できて
実際にうまくできるようになるなら
その改善策は採用の価値があるということになります。



■教え屋さんが響き合う

もし、その業務についての教え屋さんが
他にもたくさんいるとすると

そこでは、問題点の発見のし合い
より良い教え方の発見のし合い
効果の検証のし合い
といことが起きるはずです。

これを「教え屋さんの共鳴」と呼びます。
教え屋さんを増やせば増やすほど
この共鳴は頻繁に、そして広範囲に起きることになり
組織内のノウハウは常に、脱皮され、創造され、磨かれていきます。



■すべての分野に教え屋さんを

組織内のあらゆる業務について
組み立ても、設計も、営業も、経理も、検査も…
教え屋さんをどんどん養成していく。

そうすることで
組織内の知恵は網の目のように
分野を超えて、既存の人間関係を超えて
響き合い、つながりあい
組織内の知恵はどんどん磨かれていきます。




■組織の知恵が新陳代謝する

知恵が磨かれるということは
組織の知恵の新陳代謝が活発になるということです。
こういう組織風土を持つことは
今の知識社会において、非常に大きな強みになります。

教え屋を増やして、知恵の共鳴を起こす。
それが、組織の知を増幅していくのです。


次回からは
教育術の各論、現場における教育手法について
考えていきます。



written by 発創デザイン研究室


 発創する教育術 コメント(0)
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