発創アリ。

2006 09
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見えたとおりか?

デザイナーの方との対話の中でも

見る」という行為

が話題になりました。

見えているのに、実は、見えたとおりには受けとめていない
というお話です。

絵を描くときに、モノでも人でも「輪郭」を無意識に描きますが
実は、輪郭があるモノも人も「ない」んです。

これは、よ~く目を凝らすまでもなく、わかるはずのこと。
どう見ても、モノとその周りの空間との間に、その境目を表す「線」はない。
でも、私たちは、まず輪郭線でその形を描いていきます。

見えていないものを、疑うことなく描いています。

もっと専門的になると
描こうとしているモノの裏側まで見て描いた絵と
単純に見えるところだけを写し取った絵には
違いが出るものだそうです。
わかる人が見る

裏側が描けていない

と評価されてしまう。

その方は、ちゃんと見るために
1週間も同じ対象を見続ける
という訓練を繰り返していたそうです。

見ては描き、消して、また見ては描く
その繰り返し。

そして、ある時
見えたとおりに描く方法がつかめるのだそうです。

形も質感も、そして見えていないところまで
いかに、描く

がつかめる。


「見えている」「見ている」

と私たちは簡単に自覚し、口にしますが
実は
見えていても、そのとおり、表現できていないことが
多いのではないでしょうか。

自分がどのように見ているのか
知覚を自覚し表現するのは
そんなに易しいことではないようです。

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「看る」ということ。
「働かないって、ワクワクしない?」という本の中でも
見る」という言葉に出会いました。
そこではあえて「看る」と標記されていました。

働かないって、ワクワクしない? 働かないって、ワクワクしない?
アーニー・J. ゼリンスキー (2003/09)
ヴォイス

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この中で、禅の老師が「満ち足りた人生を送るための三つの秘密」を語る話が紹介されています。その3つとは…

1.看よ
2.看よ
3.看よ

…です。ここで言う「看る」とは「注意深く見る」ことです。満ち足りた人生を送る人は、常識や固定観念にとらわれず、現実を注意深く見つめ、プラスの側面もマイナスの側面も見出し、チャンスを逃さない。
「看ない」人は、自分が狭い見方をしていることに気づかず、チャンスを逃す。

そんな話でした。

見る」なんていう行為は、目を開いている限り自動的に生じるもので、あまり意識していませんが、ここが落とし穴なのでしょう。

自動的にやっていると思っている限り「看る」ことはできません。
実は自分の固定観念が見せている現実を、本物の現実だと思い込んでいることに気づきません。

心がけたいこと。それは

いつも一所懸命に、でも肩の力を抜いて「看る

です。
自分の前に何が開けるか?
それは、自分が何を「看るか」にかかっているのですから。


前掲書は、決してニートの薦めではありません。
クリエイティブに生きるための啓発書とでも言うべきもので
とても示唆に富んでいます。お勧めします。






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