会議室でも事務室でも
創造的なコミュニケーションがなされる場所はすべて
この場所から
すべてが生まれる。
すべてが始まる。
すべてが動き出す。
という視点でデザインされるべきだろうと思います。
そこは何かが生まれる予感に満ちた空間でしょうか。
ワクワクしますか?
話かけたいですか?
行動したくなりますか?
空間デザインに
発創可能性の要素を加えることは
とても大切になってきています。
未開の可能性が多くあるはずです。
ワークプレイスデザインとも呼ばれる分野です。
その場所に立ったとき
自分はどんな感情を生起するだろうか?
そんな観点で場をみつめ、場をデザインすることが
「始まる」場所、を生み出すきっかけになるはずです。
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/07/20(日) 17:16:19|
- 発創する会議術
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セミナーでも授業でも
「きく」という行為を説明するために
必ずする質問があります。
「『きく』という漢字は3つありますが
いくつわかりますか?」
そこの上で
【聞く】・・・音として耳で受けとめる
【聴く】・・・意味として心で受けとめる
【訊く】・・・より深く理解するために訊ねる
といった説明をします。
だいたい2つ目までは簡単に答えられるのですが
3つ目がなかなか出てきません。
ところが、この前、大学の授業で
「なるほどなぁ」と思わされる答えが出てきました。
「きく」=【効く】
僕の問いかけに対する答えとしては
少々ずれているのですが
すばらしい答えだと思いました。
そうなんです。
「きく」という行為は
非常に「効く」んです。
きいてもらえると
そこに受容感が発生し
話し手も聴き手も思考が活性化して
ひとりでは考えられなかったアイディアが生まれます。
きいてもらえると
安心感と参加意欲が生まれ
行動へのモチベーションは高まります。
さらに「効く」聴き方は
誰でも知っていることですが
相手の意見を反復・要約する。
ということです。
誰かの意見に対して
自分の意見を述べようとするとき
その前に、相手の意見を反復・要約した上で
自分の意見を述べるだけで
場の雰囲気は、かなり受容的かつ創造的になります。
例えば・・・
A君「次のイベントではたこ焼きを売るのがいいと思います」
B君「たこ焼きを売るんですね。それより、金魚すくいはどうでしょうか」
反復を前に置くことで
相手の意見を否定・攻撃する気分は弱くなります。
一方で反復なしに自分の意見を言うと
どうしても対立的な雰囲気が生まれやすくなります。
例えば・・
A君「次のイベントでは、たこ焼きを売るのがいいと思います」
B君「それより、金魚すくいがいいと思います」
誰でもできる、簡単な行為なんですが。。。
会議の場で、どれだけ反復・要約がされてるでしょうか。
誰かが意見に対して何か意見を持ったら
それをスグにぶつけることが多いのではないでしょうか。
反復・要約を間に挟むことによって
対話に受容的なリズムが生まれます。
火花が散りにくく、融け合わせやすくなります。
時には、反射神経まかせの
ぽんぽん弾むような対話が有効ですが
議論を深めたいとき
対立、すれ違いばかりに悩むとき
反復・要約を意識的に増やして
受容的なリズムを会議室に奏でてみてはいかがでしょうか。
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/06/05(木) 17:52:52|
- 発創する会議術
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地元の仁愛大学で
ビジネスコミュニケーション研究という授業を
担当するようになって約2ヶ月。
全体予定の3分の1が終了しました。
毎回、授業内容についての
フィードバックをミニレポートしてもらうようにしてます。
いつも感じるのは
40人の瞳が僕の色んな振る舞いを
色んな風に解釈してるんだ
ということです。
授業方針としては
プログラム・デザインは大雑把に
その場で起きたことを丁寧に探求して
生の現実から、使える学びを発見する。
と考えています。
かなり即興に頼った授業です。
普段は話さないような人と
普段は話さないようなテーマについて
まじめに話すことを求めるのですが
そういう方法は
案外と好評です。
一方で
僕が最重要の意図を込めて伝えたメッセージ、振る舞いよりも
ほんのささやかな言動が一部の学生達には
大きな影響を与えたりしています。
何の意識もしていないような
些細な振る舞いに過敏に反応するんですね。
40人いれば、40通りの反応ポイントがあって
それでもなお、ひとつの方向に向けて
みんなの時間と思考をデザインしていかなければいけないわけで
なんともやりがいのあるお仕事です。
しかしながら。。。
40人は多すぎたかなぁ(汗)
じっくり深く学びを探求するには
ふさわしい人数がありますね。やっぱり。
それぞれに何かを求めて集った40人に
どれだけリアルな何かを発見させてあげられるか。
チャレンジの日々は続きます。
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/05/27(火) 18:13:18|
- 出来事・日記
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仰々しいタイトルをつけてみました(笑)
教育とは何を与えることなのか?
ひとことで答えてみたいんです。
教育とは
人とわかりあう勇気と手法を
与えること
数学、物理、国語、社会
経営戦略、マーケティング、財務会計。。。
ありとあらゆる教育は
人とわかりあうには
何が必要なのか?
どうふるまえばいいのか?
に対する答えを
根源的に内包しなければならないだろうと
僕は考えています。
それが含まれていない教育は
技術、知識の暴走を起こす源のように見えます。
いかに、革新的な知識体系であっても。。。
自然原理の理解も
社会原理の理解も
それは対象をコントロールするためにあるのではなく
わたし達自身が共有する自然や社会や市場というステージを
深く理解することで
お互いが活かしあえる関係を築くためにこそ
あるのだろうと考えています。
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/05/08(木) 12:11:01|
- 出来事・日記
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会議術にまつわる
セミナー、ワークショップを
産学官、様々な皆様に提供させていただいておりますが。。。
常に焦点になるのは
会議時間の問題です。
多くの方がおっしゃるには。。
「あるべき会議の方法は理解できる。
が、しかし。。。
その方法を実行するだけの時間的余裕がないんだ」
という現実です。
なるべく多くの人の意見を引き出し
結論を急がず、差異を見極め、高い目的・理想を確認しながら
いままでにない結論を「創造」していく議論こそが必要
。。。なのですが。
その必要性と方法は理解できても
そのために要する時間が
日々の業務の中には見出せない。
そんな素晴らしい会議をやっている時間がない。
ということなのです。
僕も現場最前線の多忙さを知らないわけではないので
ものすごく共感できる意見です。
ではありますが。。。
この種の意見の背後にある無意識的に出来上がっている
共通する考えを見逃すわけにはいきません。
それは。。
仕事とは最終的には
現場で個人が解決するもの。
だから
個人が現場で活動できる時間を最大化しなければならない。
そのためには、会議の優先順位が落ちても仕方がない。
という考えです。
ここでは
成果に対する欲求ばかりが優先され
その成果を支えるモチベーション、スキルに対する軽視が
見られるように思えます。
会議、話しあい、合議、意見の出しあい、合意形成、アイディアの創造
これらの行為はすべて
うまくいったならば、僕達のモチベーションをいとも簡単に倍化させ
スキルの飛躍を後押しするものだと思うのです。
僕達の人格、判断、行為は
個人として自律しているのではなく
他者との相互作用の元で動的に成立しているので
チームのメンバーとの話しあいが上手くいくか否かは
あらゆる人にとって、モチベーション、スキルの
大きな変動要因になるはずです。
というわけで
あるべき会議の方法はわかったが
そのための時間がない。
という意見は
会議の本当の意味、意義が
まだ十分に理解できていないが故に
生まれてくる意見
だと思うのです。
会議の生産性、そこで生み出される納得感、革新性こそが
現場最前線での個人のモチベーション、スキルを根源的に左右し
それこそが、個人およびチームのパフォーマンスの源です。
会議のために、そんなに時間を使っていられない
という考えによって失われてしまう機会は
想像以上に大きいものだと思います。
会議とは
余った時間でやるものではありません。
かといって
現場の仕事をそっちのけでやるものでもありません。
会議とは
現場の仕事のよりよい解決、革新のためにこそやるものです。
というわけで、必要なことは
会議に十分な時間を確保しつつ
その方法探求と、そこへの参加意識を
どこまでも高く、高く追求していくべき
組織課題として捉えることだろうと考えています。
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/05/07(水) 19:40:21|
- 発創する会議術
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生産性と創造性。
同じように使われるコトバです。
その意味するところは
対極と言ってもいいくらいに異なります。
これからの組織風土において
このふたつのコトバの意味の違いに敏感であることは
かなり重要になってくると考えています。
生産性とは
与えられた条件、資源の中で
いかに無駄を少なく、効率的に
目標とする成果を生み出すか?
ということ。
今までやってきたことを向上させていく
という考えに立っています。
昨日よりも今日、今日よりも明日が
優れていることを目指そう、という考え方です。
こうやって、僕達は、生産性を無限に高め
今の世の中に至っています。
創造性とは
遠い彼方に
今までにまったくなかった
夢を描けるか?
そこにいたる
誰も歩いたことのない
道のりを描けるか?
ということ。
過去との不連続性が特徴です。
まず、将来の夢ありき。
昨日よりも今日。。ではなく
昨日とはまったく違う明日を。。。です。
生産性と創造性。。。
過去からの連続性に
大きな違いがあります。
これからの組織は
生産性重視から創造性重視へ
大きくカジを切る必要があるでしょう。
そのときに
コトバだけの変化でなく
組織体制、コミュニケーションのとり方、仕事の進め方
それらすべてが、対極であるかのように
変化する必要があるでしょう。
もし
5年前と
組織図、会議の方法、仕事の進め方が
地道な改善しか積み重ねていなかったら。。。
その組織の将来が
少し不安になりませんか?
ファシリテーター
冨永良史
- 2008/04/26(土) 14:55:51|
- 発創する組織風土
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